薬剤師は、禁煙補助療法導入時のニコチンガム製剤の使用方法及び使用上の注意を説明す…
45 歳男性。喫煙歴20 年(1 日20~30 本程度)。男性は、最近、痰が絡んで咳込みが多く、健康のために禁煙を希望し、薬局を訪れた。薬剤師は、禁煙サポートのため男性の生活習慣及び健康状態を聞き取り、ニコチンガム製剤による禁煙を勧めることにした。男性と話し合いのうえ、禁煙期間の目標を90 日に設定し、最初の1 週間は1 日の使用個数の目安を以下とした。(販売する一般用医薬品)ニコチンガム製剤(ニコチン2 mg 含有/個)(使用個数の目安)1 日9 個また、男性に対して習慣的に摂取している飲食物を質問したところ、以下の情報が得られた。・炭酸水(a)を頻繁に飲用している。・亜鉛含有サプリメント(b)を食後に摂取している。・気分を落ち着かせるために、セントジョーンズワート含有食品(c)を毎日摂取している。
薬剤師は、禁煙補助療法導入時のニコチンガム製剤の使用方法及び使用上の注意を説明することにした。薬剤師が説明する内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ピリッとした味を感じるまでゆっくりと噛んだ後、頬と歯茎の間に置く。ピリッとした味がするまでゆっくり噛み、頬と歯茎の間に置いてニコチンを口腔粘膜から吸収させるのが正しい使い方です。
- ⑵ 喫煙の欲求がなくても定期的に使用する。一般用のニコチンガムは、たばこを吸いたいと思ったときに1個ずつ使用し、1日の使用個数の目安を守ります。
- ⑶ 治療開始時は、喫煙との併用が可能である。ニコチンガムの使用中に喫煙すると、ニコチンの過剰摂取となるおそれがあるため、喫煙はやめてから使用します。
- ⑷ 使用中に唾液が多くなった場合は、唾液を飲み込まず、ティッシュペーパーなどに唾液を出す。唾液を飲み込むとニコチンの吸収効率が下がり、胃腸症状の原因にもなるため、ティッシュなどに出すよう指導します。
- ⑸ 使用後のガムは、医療廃棄物として薬局で回収する。使用後のガムは紙などに包んで家庭ごみとして捨てます。医療廃棄物として薬局で回収するものではありません。
解説
正解は⑴と⑷です。ニコチンガムは、ピリッとした味を感じるまでゆっくり噛んだ後、頬と歯茎の間に置いてニコチンを口腔粘膜から吸収させ、味が薄れたら再び噛むことを繰り返します。唾液とともにニコチンを飲み込むと、口腔粘膜からの吸収が減るうえ、吐き気やしゃっくりなどの原因になるため、唾液が多い場合はティッシュペーパーなどに出します。一般用のニコチンガムはたばこを吸いたくなったときに使用し、喫煙との併用は避けます。使用後は紙に包んで一般のごみとして捨てます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成