この処方薬の服薬指導時の患者への説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
48 歳男性。2 ケ月前から食欲の低下を感じ、消化器内科で精査したところ、ヘリコバクター・ピロリ陽性と診断され、一次除菌を行うこととなった。(処方)ボノサップパック400(注) 1 シート1 日2 回 朝夕食後 7 日分注: 1 回分として、ボノプラザン錠20 mg 1 錠、アモキシシリンカプセル250 mg 3 カプセル、クラリスロマイシン錠200 mg 1 錠を服用
この処方薬の服薬指導時の患者への説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ボノプラザン錠は、服用時に噛んだり、砕いたりすると効果が減弱します。ボノプラザンは酸に安定なカリウムイオン競合型アシッドブロッカーで、腸溶性製剤ではないため、この理由での注意は当たりません。
- ⑵ よくみられる副作用として、腹痛や頻回の下痢があります。抗菌薬の影響で腸内細菌叢が乱れ、腹痛や下痢がよくみられる副作用として現れます。
- ⑶ 味覚異常が現れることがありますが、多くの場合数日で治まります。クラリスロマイシンなどにより味覚異常が現れることがありますが、多くは一時的で数日で治まります。
- ⑷ 服用期間中は激しい運動を控えてください。除菌治療中に激しい運動を控える必要はありません。飲酒や喫煙は控えるよう指導します。
- ⑸ 処方分の薬を飲み終えた後、すぐに除菌の判定を行います。除菌判定は服用終了後4週以上経過してから、尿素呼気試験などで行います。直後の判定は偽陰性の原因となります。
解説
正解は⑵と⑶です。ヘリコバクター・ピロリの一次除菌に用いるボノサップパックでは、アモキシシリンとクラリスロマイシンにより腸内細菌叢が乱れ、軟便や下痢、腹痛がよくみられます。また、味覚異常も起こることがありますが、多くは一時的です。下痢がひどい場合や血便、発熱を伴う場合は連絡するよう伝えます。ボノプラザンは酸に安定で腸溶性製剤ではありません。除菌判定は服用終了後4週以上あけて尿素呼気試験などで行い、激しい運動を控える必要はありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成