この患者への説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
28 歳女性。高校教員として勤務している。ここ数ケ月、仕事のストレスから風邪をひきやすく、体調が優れない日が続いていた。最近になり、左胸背部に赤い発疹が多く現れ、ピリピリとする痛みが出てきたことから、近医を受診した。診断の結果、帯状疱疹と診断され、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。(処方)バラシクロビル錠500 mg 1 回2 錠(1 日6 錠)アセトアミノフェン錠500 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)1 日3 回 朝昼夕食後 7 日分
この患者への説明として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 他の教職員や生徒へ感染させる危険性があるため、出勤停止となります。帯状疱疹は水疱が覆われていれば感染の可能性は低く、出勤停止とする決まりはありません。水痘未罹患の人との接触には注意します。
- ⑵ むくみが現れたり、尿量が減った場合は、すぐに知らせてください。バラシクロビルは急性腎障害を起こすことがあるため、むくみや尿量減少があればすぐに知らせるよう伝えます。
- ⑶ 帯状疱疹は再発する可能性があります。帯状疱疹は潜伏したウイルスの再活性化で起こるため、免疫力が低下すると再発する可能性があります。
- ⑷ 服用期間中は水分摂取を控えるようにしてください。脱水は腎障害や精神神経症状のリスクを高めるため、服用中は十分な水分摂取を勧めます。
- ⑸ 痛みが強い時は患部を冷やしてください。帯状疱疹の痛みは血行を良くすることで和らぐため、冷やすより温める方がよいとされています。
解説
正解は⑵と⑶です。バラシクロビルは腎排泄型の薬で、急性腎障害を起こすことがあるため、むくみや尿量の減少に気づいたらすぐに知らせるよう伝えます。脱水は腎障害のリスクを高めるため、十分な水分摂取を勧めます。帯状疱疹は体内に潜伏した水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化で起こり、免疫力が低下すると再発することがあります。帯状疱疹で出勤停止とする決まりはなく、皮疹を覆えば勤務は可能です。痛みは冷やすより温めた方が和らぎやすいとされます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成