ソクマル薬剤師

この男性へのTPN の処方として、ブドウ糖含有率50%の基本輸液500 mL、脂…

50 歳男性。慢性腎臓病ステージ3b。脳梗塞急性期で経口摂取できず、3 日間末梢静脈栄養を投与していたが、栄養不足が懸念されることから、主治医より完全静脈栄養(Total Parenteral Nutrition:TPN)の処方設計について薬剤師に相談があり、協働して実施することになった。
この男性へのTPN の処方として、ブドウ糖含有率50%の基本輸液500 mL、脂肪乳剤(ダイズ油20%)100 mL、アミノ酸を5 %含む総合アミノ酸輸液375 mL、高カロリー輸液用微量元素製剤2 mL、総合ビタミン剤5 mL を設計した。Atwater 係数を用いて計算した場合、この処方における非タンパク質カロリー/窒素比(NPC/N)の値として最も近いのはどれか。1つ選べ。ただし、脂肪乳剤(ダイズ油20%)100 mL に含まれる熱量を200 kcal、アミノ酸は16%の窒素を含むものとする。

解説

正解は⑷です。非タンパク質カロリーは糖質と脂質の熱量の合計です。50%ブドウ糖液500 mLにはブドウ糖250 gが含まれ、Atwater係数4 kcal/gより1,000 kcal、これに脂肪乳剤の200 kcalを加えて1,200 kcalとなります。窒素量は、5%アミノ酸輸液375 mL中のアミノ酸18.75 gに16%を掛けて3.0 gです。したがってNPC/N=1,200÷3.0=400となります。腎不全患者ではタンパク負荷を抑えるため、NPC/Nを高めに設定するのが一般的です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成

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