A 群溶血性レンサ球菌(溶連菌)咽頭炎に関する記述として、正しいのはどれか。2つ…
6 歳男児。咽頭痛のため耳鼻咽喉科を受診した。血液検査で抗ストレプトリジンO(ASO)抗体と抗ストレプトキナーゼ(ASK)抗体の上昇が認められ、A 群溶血性レンサ球菌(溶連菌)咽頭炎と診断された。
A 群溶血性レンサ球菌(溶連菌)咽頭炎に関する記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 空気感染が、主な感染経路である。主な感染経路は飛沫感染と接触感染で、空気感染ではありません。
- ⑵ 起因菌は、血液寒天培地上で溶血反応を示す。A群溶連菌は血液寒天培地で完全溶血(β溶血)を示すので正答です。
- ⑶ 特徴的な所見として、舌に白色の水疱を認めることが多い。特徴的なのは赤く腫れたいちご舌で、白色の水疱ではありません。
- ⑷ 合併症として、急性糸球体腎炎を認めることがある。感染後の合併症として急性糸球体腎炎を起こすことがあるので正答です。
- ⑸ 自然治癒することはない。自然治癒することもありますが、合併症予防のため抗菌薬で治療します。
解説
正解は⑵と⑷です。A群溶血性レンサ球菌(化膿レンサ球菌)は血液寒天培地で完全溶血(β溶血)を示します。咽頭炎は主に飛沫感染と接触感染で広がり、発熱、咽頭痛、いちご舌などがみられます。感染後に急性糸球体腎炎やリウマチ熱を合併することがあるため、ペニシリン系抗菌薬を十分な期間服用します。自然に治ることもありますが、合併症予防のために治療します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成