ナイアシンに関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。
ナイアシンに関する以下の問いに答えよ。
ナイアシンに関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 妊娠中にナイアシンが欠乏すると、胎児に神経管閉鎖障害が起こる。神経管閉鎖障害は妊娠初期の葉酸欠乏で起こります。
- ⑵ ナイアシンが欠乏すると、皮膚炎や下痢、中枢神経症状が現れる。ナイアシン欠乏症のペラグラでは皮膚炎、下痢、中枢神経症状が現れるので正答です。
- ⑶ ナイアシンの一種であるニコチン酸には「日本人の食事摂取基準(2020 年版)」で耐容上限量が設定されていない。食事摂取基準(2020年版)ではニコチン酸とニコチンアミドに耐容上限量が設定されています。
- ⑷ トウモロコシを主食とする地域では、ナイアシンの欠乏症に注意する必要がある。トウモロコシはナイアシンが利用されにくくトリプトファンも少ないため、欠乏に注意が必要なので正答です。
- ⑸ ナイアシンが過剰になると、頭蓋内圧の亢進が起こる。頭蓋内圧亢進はビタミンAの過剰症です。ナイアシン過剰では皮膚の紅潮や肝障害が起こります。
解説
正解は⑵と⑷です。ナイアシン(ニコチン酸、ニコチンアミド)はNAD⁺やNADP⁺の構成成分で、欠乏するとペラグラとなり、皮膚炎、下痢、認知症などの中枢神経症状が現れます。トウモロコシのナイアシンは結合型で利用されにくく、ナイアシンの材料となるトリプトファンも少ないため、トウモロコシを主食とする地域では欠乏に注意が必要です。日本人の食事摂取基準(2020年版)では耐容上限量も設定されています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成