周術期の患者において血栓症のリスクが最も高い薬剤はどれか。1つ選べ。
周術期の患者において血栓症のリスクが最も高い薬剤はどれか。1つ選べ。
- ⑴ メトホルミン塩酸塩錠メトホルミンは乳酸アシドーシスの観点から周術期に休薬しますが、血栓症のリスクではありません。
- ⑵ サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物錠サクビトリルバルサルタンは心不全治療薬で、血管浮腫や低血圧に注意が必要ですが、血栓症リスクは高くありません。
- ⑶ ダパグリフロジンプロピレングリコール錠ダパグリフロジンは周術期にケトアシドーシスの観点から休薬しますが、血栓症が主な問題ではありません。
- ⑷ ドロスピレノン・エチニルエストラジオール錠エストロゲンが凝固能を高め、周術期の血栓症リスクが最も高いので正答です。
- ⑸ セマグルチド錠経口セマグルチドはGLP-1受容体作動薬で、胃内容排出遅延による誤嚥などに注意しますが、血栓症リスクは高くありません。
解説
正解は⑷です。ドロスピレノン・エチニルエストラジオール錠は月経困難症などに用いられる卵胞ホルモン・黄体ホルモン配合剤で、エストロゲンが肝臓での凝固因子産生を増やすため、静脈血栓塞栓症のリスクを高めます。手術後は安静による血流うっ滞も加わるため、大手術の前4週間以内、術後2週間以内、産後4週間以内、長期安静状態の患者には投与禁忌とされています。周術期には休薬が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成