体内動態が線形1-コンパートメントモデルに従う薬物を経口投与した場合、最高血中濃…
体内動態が線形1-コンパートメントモデルに従う薬物を経口投与した場合、最高血中濃度到達時間が短縮する要因はどれか。1つ選べ。
- ⑴ 投与量の減少投与量の減少は血中濃度を下げますが、線形モデルではtmaxは変わりません。
- ⑵ 吸収率の上昇吸収率の上昇はCmaxやAUCを増やしますが、tmaxは変わりません。
- ⑶ 分布容積の増大分布容積の増大は血中濃度を下げますが、tmaxには影響しません。
- ⑷ 吸収速度定数の上昇吸収速度定数が大きくなると吸収が速まり、tmaxが短縮するので正答です。
- ⑸ 消失速度定数の低下消失速度定数が低下するとtmaxはむしろ延長します。
解説
正解は⑷です。経口投与後の最高血中濃度到達時間は tmax=ln(ka/ke)/(ka−ke) で表され、吸収速度定数kaと消失速度定数keだけで決まります。kaが大きくなると吸収が速くなりtmaxは短縮します。投与量や吸収率(バイオアベイラビリティ)、分布容積は血中濃度の高さを変えますがtmaxには影響しません。また、keが低下するとtmaxはむしろ延長します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成