経口投与された薬物が吸収される経路として、正しいのはどれか。1つ選べ。
経口投与された薬物が吸収される経路として、正しいのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 小腸 → リンパ管 → 大腸 → 全身循環系リンパ管から大腸へ行く経路は存在しません。リンパは胸管を経て静脈角から静脈へ注ぎます。
- ⑵ 小腸 → リンパ管 → 肝臓 → 全身循環系リンパ管経由の吸収は胸管から鎖骨下静脈へ注ぐため、肝臓を通りません。
- ⑶ 小腸 → 門脈 → 大腸 → 全身循環系門脈は肝臓へ向かう血管で、大腸へ向かう経路ではありません。
- ⑷ 小腸 → 門脈 → 肝臓 → 全身循環系小腸から吸収された薬物は門脈を経て肝臓を通り全身循環へ入るので正答です。
- ⑸ 小腸 → 胆管 → 大腸 → 全身循環系胆管は肝臓から十二指腸へ胆汁を排出する管で、吸収経路ではありません。
- ⑹ 小腸 → 胆管 → 肝臓 → 全身循環系胆管は肝臓から腸管へ向かう排泄経路で、吸収された薬物が通る経路ではありません。
解説
正解は⑷です。経口投与された薬物の多くは小腸上皮から吸収されて毛細血管に入り、門脈を経て肝臓へ運ばれ、肝静脈から全身循環に到達します。この過程で肝臓で代謝される現象を初回通過効果といいます。なお、脂溶性の高い一部の薬物はリンパ管を経由しますが、その場合は胸管から直接静脈へ注ぎ、肝臓を通らないため初回通過効果を回避できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成