引越し後、処方1 を当該薬局において調剤した際、患者の娘から使い方の説明を求めら…
80 歳男性。脊柱管狭窄症があり、自宅療養中。骨粗しょう症があり、定期的にイバンドロン酸ナトリウム水和物の注射を受けていたが、腰痛がひどく、新たに処方1 の薬剤が追加され使用している。この男性は、娘が介護を行うにあたり近々娘の家で同居することとなり、娘から近隣の薬局に処方1 の薬剤の取扱いがあるか問合せがあった。現在、当該薬局では処方1 の取扱いはなかったが、男性が引っ越してくるまでに時間があるため、処方1 の製造販売業者が提供するシステムへの調剤施設の登録などの手続きを行い、調剤できる準備を整えることになった。(処方1 )ブプレノルフィン経皮吸収型製剤5 mg 1 回1 枚7 日に1 枚貼付 2 回分(全2 枚)
引越し後、処方1 を当該薬局において調剤した際、患者の娘から使い方の説明を求められた。薬剤師が行う説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 腰の痛い場所に貼ってください。全身作用を目的とした製剤で、痛い場所ではなく前胸部、上背部、上腕外側、側胸部などに貼付します。
- ⑵ 皮膚に傷のあるところには貼付しないでください。傷や湿疹のある皮膚では吸収量が変わるおそれがあるため、正常な皮膚に貼付します。
- ⑶ 半分に切って使用しないでください。切ると放出制御の構造が損なわれ、薬物が過量に放出されるおそれがあるため、切って使用しません。
- ⑷ 使用済のお薬は、接着面を表にして処分してください。使用済みの製剤には薬物が残っているため、接着面を内側にして折りたたんで廃棄します。
- ⑸ このお薬がよく効くように、貼った部位を電気毛布等でよく温めてください。貼付部位を加温すると吸収量が増えて副作用が強く出るおそれがあるため、電気毛布などで温めないよう説明します。
解説
正解は⑵と⑶です。ブプレノルフィン貼付剤は、皮膚に傷や湿疹などがある部位に貼ると吸収量が変わるおそれがあるため、正常な皮膚に貼付します。製剤を切ると放出制御の構造が損なわれ、薬物が過量に放出されるおそれがあるため、切って使用してはいけません。貼付部位は痛い場所ではなく、前胸部や上背部、上腕外側などとされています。使用済みの製剤は接着面を内側に折りたたんで廃棄し、熱による吸収増加を避けるため電気毛布などで温めないよう説明します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成