非ステロイド性抗炎症薬A~Eに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
非ステロイド性抗炎症薬A~Eに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ A以外は不斉中心をもたない。EのスリンダクはS=Oをもつスルホキシドの硫黄が不斉中心となるため、「A以外は不斉中心をもたない」は誤りです。
- ⑵ Bはフェニル酢酸系の抗炎症薬である。Bのメフェナム酸はアントラニル酸系(フェナム酸系)の抗炎症薬で、フェニル酢酸系ではありません。
- ⑶ Cには環状スルホンアミド構造がある。Cのピロキシカムはベンゾチアジン環内に環状スルホンアミド構造をもちます。
- ⑷ D以外は酸性官能基をもつ。A・B・Eはカルボキシ基、Cはエノール性OHをもち酸性ですが、Dのチアラミドは酸性官能基をもたない塩基性抗炎症薬です。
- ⑸ Eにはインドール骨格がある。Eのスリンダクの骨格はインデンで、窒素を含むインドール骨格ではありません。インドール骨格をもつのはインドメタシンです。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶と⑷です。Aはザルトプロフェン、Bはメフェナム酸、Cはピロキシカム、Dはチアラミド、Eはスリンダクです。ピロキシカムなどのオキシカム系は、ベンゾチアジン環内にS(=O)₂-Nの環状スルホンアミド構造をもちます。また、A・B・Eはカルボキシ基、Cはエノール性ヒドロキシ基という酸性官能基をもちますが、塩基性抗炎症薬であるDのチアラミドは酸性官能基をもちません。スリンダクのスルフィニル基の硫黄は不斉中心である点に注意しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成