主要組織適合遺伝子複合体(MHC)のクラスⅠ分子とクラスⅡ分子の両方で抗原提示で…
主要組織適合遺伝子複合体(MHC)のクラスⅠ分子とクラスⅡ分子の両方で抗原提示できる免疫担当細胞はどれか。1つ選べ。
- ⑴ 樹状細胞樹状細胞はMHCクラスⅡでヘルパーT細胞に、クロスプレゼンテーションでMHCクラスⅠでもキラーT細胞に抗原提示できます。
- ⑵ キラーT 細胞キラーT細胞(CD8⁺)はMHCクラスⅠ上の抗原を認識する側の細胞で、MHCクラスⅡで抗原提示する細胞ではありません。
- ⑶ 好中球好中球は貪食・殺菌を担う顆粒球で、MHCクラスⅡによる抗原提示を行う専門的な抗原提示細胞ではありません。
- ⑷ 巨核球巨核球は血小板を産生する骨髄の細胞で、MHCクラスⅡによる抗原提示は行いません。
- ⑸ 制御性T 細胞制御性T細胞は免疫応答を抑制するT細胞で、抗原を認識する側であり、MHCクラスⅡによる抗原提示細胞ではありません。
解説
正解は⑴です。樹状細胞は代表的なプロフェッショナル抗原提示細胞で、取り込んだ外来抗原をMHCクラスⅡ分子でヘルパーT細胞に提示するとともに、クロスプレゼンテーションによりMHCクラスⅠ分子でもキラーT細胞に提示できます。MHCクラスⅠはほぼすべての有核細胞が発現しますが、クラスⅡは樹状細胞、マクロファージ、B細胞などの抗原提示細胞に限られます。キラーT細胞や制御性T細胞は抗原を認識する側、好中球と巨核球は抗原提示の主役ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198926.html)を加工して作成