悪性リンパ腫に対してリツキシマブ、メトトレキサート・ホリナート救援療法を実施した…
悪性リンパ腫に対してリツキシマブ、メトトレキサート・ホリナート救援療法を実施した。メトトレキサート投与後の時間ごとの血中濃度は下表のとおりである。メトトレキサートの72 時間後の血中濃度が、重篤な副作用が発現する危険性が高い0.1 μmol/L を超えていたためホリナート投与を継続している。この患者の血中メトトレキサート濃度が0.1 μmol/L 未満となるのは投与何日後と推測されるか。1つ選べ。
- ⑴ 66日後(144時間後)は約0.25 μmol/Lと推定され、まだ0.1 μmol/Lを超えています。
- ⑵ 77日後(168時間後)は約0.18 μmol/Lで、まだ0.1 μmol/Lを超えています。
- ⑶ 88日後(192時間後)は約0.13 μmol/Lと推定され、まだ0.1 μmol/Lを超えています。
- ⑷ 9半減期48時間から、9日後(216時間後)に約0.09 μmol/Lとなり、初めて0.1 μmol/Lを下回ります。
- ⑸ 1010日後にはすでに0.1 μmol/Lを下回っており、初めて下回るのは9日後です。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。72時間以降は一次速度で消失するので、72時間後の0.72 μmol/Lが120時間後に0.36 μmol/Lと半分になっていることから、消失半減期は48時間と求められます。72時間後から48時間ごとに半減すると、120時間後に0.36、168時間後に0.18、216時間後に0.09 μmol/Lとなり、ここで初めて0.1 μmol/Lを下回ります。216時間は9日にあたるため、投与9日後に0.1 μmol/L未満になると推測されます。96時間後の0.51 μmol/Lも、この半減期と矛盾しない値です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成