この患者の要望の様な患者の意思及び自己決定を尊重する考え方について述べている、世…
86 歳女性。誤嚥性肺炎で入院し、栄養障害もあったため経鼻経管栄養を実施し退院した。本人の希望により娘の介助のもとで在宅にて療養をしている。薬局薬剤師が在宅訪問を行うにあたり、介護支援専門員から、「本人より、経管栄養をやめてほしいという要望がある。」と報告された。一方、在宅訪問の際、家族からは「なんとか元気になってほしいので、経管栄養を続けてほしい。」との意向を聴取した。
この患者の要望の様な患者の意思及び自己決定を尊重する考え方について述べている、世界医師会総会が採択した宣言はどれか。1つ選べ。
- ⑴ ヘルシンキ宣言ヘルシンキ宣言は人を対象とする医学研究の倫理原則を示した宣言です。
- ⑵ ジュネーブ宣言ジュネーブ宣言は医師としての倫理的な誓いを示した宣言です。
- ⑶ バルセロナ宣言バルセロナ宣言は、世界医師会が患者の自己決定権について採択した宣言ではありません。
- ⑷ リスボン宣言リスボン宣言は世界医師会が採択した患者の権利に関する宣言で、自己決定の権利を明記しています。
- ⑸ 世界人権宣言世界人権宣言は国際連合総会で採択されたもので、世界医師会の宣言ではありません。
解説
正解は⑷です。リスボン宣言(患者の権利に関するWMAリスボン宣言)は1981年に世界医師会総会で採択され、良質な医療を受ける権利、選択の自由、自己決定の権利、情報を得る権利、守秘義務などの患者の権利を示しています。ヘルシンキ宣言は人を対象とする医学研究の倫理原則、ジュネーブ宣言は医師の倫理的責務を示した宣言です。バルセロナ宣言は世界医師会総会で採択された患者の自己決定に関する宣言ではなく、世界人権宣言は国際連合で採択された宣言です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成