処方1 及び2 のいずれかの薬物の作用機序として、正しいのはどれか。2つ選べ。
62 歳男性。尿意切迫感及び夜間頻尿を訴え近隣の医療機関を受診したところ、前立腺肥大症と診断された。1 ヶ月前よりナフトピジル口腔内崩壊錠25 mgで治療を開始し、投与量を処方1 まで漸増したが、尿意切迫感が残存したため、今回処方2 が追加となった。(処方1 )ナフトピジル口腔内崩壊錠75 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分(処方2 )ミラベグロン錠50 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分
処方1 及び2 のいずれかの薬物の作用機序として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ アセチルコリンM2 受容体の遮断M2受容体の遮断は処方1・2いずれの薬物の作用機序でもありません。
- ⑵ アドレナリン α1D 受容体の遮断ナフトピジルはα1D受容体への親和性が高いα1遮断薬で、排尿障害を改善します。
- ⑶ アドレナリン β3 受容体の刺激ミラベグロンは膀胱のβ3受容体を刺激して平滑筋を弛緩させ、蓄尿症状を改善します。
- ⑷ アセチルコリンM3 受容体の遮断M3受容体遮断はソリフェナシンなど抗コリン薬の機序で、今回の処方薬ではありません。
- ⑸ ホスホジエステラーゼⅤの阻害PDE5阻害はタダラフィルの機序で、今回の処方薬ではありません。
解説
正解は⑵と⑶です。ナフトピジルはα1受容体遮断薬で、特に膀胱や前立腺、尿道に分布するα1D受容体への親和性が高く、尿道の抵抗を下げるとともに蓄尿症状の改善も期待されます。ミラベグロンは膀胱平滑筋のβ3受容体を刺激して膀胱を弛緩させ、蓄尿機能を高めて尿意切迫感や頻尿を改善します。M3受容体遮断は抗コリン薬、PDE5阻害はタダラフィルの機序で、いずれも今回の処方薬ではありません。M2受容体遮断も両薬の作用機序とは異なります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成