オメプラゾールナトリウム注射液の投与手順として適切なのはどれか。1つ選べ。
67 歳男性。開心術後に低心拍状態となり心原性ショックと診断された。本疾患の治療に当たりアドレナリン注射液及び電解質輸液(開始液)が、中心静脈ダブルルーメンカテーテルから図のように投与されている。看護師は医師よりオメプラゾールナトリウム注射液を1 時間かけて投与するよう指示を受けたため、薬剤師に投与経路について確認した。電解質輸液(開始液)A60 mL/hダブルルーメン ― Cカテーテルの断面図アドレナリン注射液3 mg/3 mL生理食塩液47 mLD2 mL/h 精密持続点滴B
オメプラゾールナトリウム注射液の投与手順として適切なのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ Aからのラインを止め、Cから適量の生理食塩液でフラッシュした後、Cから投与する。アドレナリンのラインを保ったまま、開始液のラインを止めてCをフラッシュし、Cから投与するのが適切です。
- ⑵ Aからのライン及びBからのラインを止め、Cから適量の生理食塩液でフラッシュした後、Cから投与する。アドレナリンのラインBを止めると昇圧薬の投与が中断され、血圧が低下する危険があります。
- ⑶ Aからのライン及びBからのラインを止め、Dから適量の生理食塩液でフラッシュした後、Dから投与する。アドレナリンのラインを止めたうえ、Dをフラッシュするとアドレナリンが急速投与される危険があります。
- ⑷ Bからのラインを止め、Dから適量の生理食塩液でフラッシュした後、Dから投与する。Dのフラッシュはルーメン内のアドレナリンを急速に押し込むことになり、血圧が急上昇する危険があります。
- ⑸ フラッシュなしで直接Dから投与する。アドレナリンのルーメンから直接投与すると、ボーラス投与と配合変化の危険があり不適切です。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。アドレナリンは2 mL/hという微量で持続投与されており、ラインを止めたり同じルーメンから他剤を流したりすると、投与の中断やボーラス投与で血圧が大きく変動する危険があります。そのためアドレナリンのラインBとルーメンDには触れず、開始液のラインAを一時停止し、ルーメンCを生理食塩液でフラッシュしてからオメプラゾールを投与します。オメプラゾール注射液はアルカリ性で他の薬剤や輸液と配合変化を起こしやすいため、前後のフラッシュが必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成