下線部アをシリンジポンプの速度単位(mL/h)で表した場合、正しい値はどれか。1…
80 歳女性。身長160 cm、体重50 kg。胸の痛み及び息苦しさの訴えにより救急搬送された。急性心不全の診断にてニトログリセリン注射液を投与することとなった。診療録には「ニトログリセリン注射液は 0.05 μg/kg/分より開始して様ア子をみていく」と記載されている。なお、添付文書には、「0.05~0.1 μg/kg/分の速度より開始して血圧等の循環動態をモニターしながら適宜増量し、最適点滴速度で維持する」とある。また、この注射液はポリブタジエン製輸液チューブ(PVC(注)フリー)の点滴ルートでシリンジポンプにより投与するものとする。(注:ポリ塩化ビニル)(処方)ニトログリセリン注射液25 mg/50 mL 1 本医師コメント:末梢点滴(精密持続点滴)
下線部アをシリンジポンプの速度単位(mL/h)で表した場合、正しい値はどれか。1つ選べ。
- ⑴ 0.3 mL/h2.5 μg/分×60=0.15 mg/hを濃度0.5 mg/mLで割ると0.3 mL/hになります。
- ⑵ 1.5 mL/h1.5 mL/hは正しい値の5倍で、単位換算を誤った値です。
- ⑶ 3.0 mL/h3.0 mL/hは正しい値の10倍で、μgとmgの換算を誤った値です。
- ⑷ 15 mL/h15 mL/hは正しい値の50倍で、投与量と流速を取り違えた値です。
- ⑸ 30 mL/h30 mL/hは正しい値の100倍で、計算を大きく誤った値です。
解説
正解は⑴です。体重50 kgで0.05 μg/kg/分から開始するので、投与速度は0.05×50=2.5 μg/分、1時間では2.5×60=150 μg/h=0.15 mg/hとなります。ニトログリセリン注射液は25 mg/50 mLなので濃度は0.5 mg/mLであり、必要な流速は0.15÷0.5=0.3 mL/hです。単位の換算(μgとmg、分と時間)を一つずつ確認することが投与速度の計算ミスを防ぐうえで大切です。ほかの選択肢は換算のどこかを誤った値になります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成