放射性核種に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
放射性核種に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ じゃがいもの発芽防止には、⁶⁰Co から放出される γ 線が利用される。じゃがいもの発芽防止には⁶⁰Coのγ線照射が認められており、国内唯一の食品照射です。
- ⑵ 131I は、甲状腺がんの治療に利用される。¹³¹Iは甲状腺に集積し、β線で組織を破壊するため甲状腺がんの治療に利用されます。
- ⑶ 90Sr 及び²³⁹Pu の集積する器官は主に筋肉である。⁹⁰Srはカルシウムと似た挙動で骨に、²³⁹Puは骨や肝臓に集積します。筋肉ではありません。
- ⑷ 実効(有効)半減期は、生物学的半減期と物理学的半減期の差で表される。実効半減期は逆数の和(1/T実効=1/T生物+1/T物理)で求め、差ではありません。
- ⑸ 222Rn 及び²²⁶Ra は、人工放射性核種である。²²²Rnと²²⁶Raはウラン系列の天然放射性核種で、人工放射性核種ではありません。
解説
正解は⑴と⑵です。じゃがいもの発芽防止には、⁶⁰Coから放出されるγ線の照射が日本で唯一認められている食品照射として利用されています。¹³¹Iは甲状腺に取り込まれやすく、β線で組織を破壊するため甲状腺がんやバセドウ病の治療に用いられます。⁹⁰Srはカルシウムと似た性質をもつため骨に、²³⁹Puは骨や肝臓に集積します。実効半減期は1/T実効=1/T生物+1/T物理の関係で求め、差ではありません。²²²Rnと²²⁶Raはウラン系列に属する天然放射性核種です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198925.html)を加工して作成