服薬指導の際に、患者から入院費用について質問を受けた。手術を受ける病院での公的医…
63 歳女性。10 年ほど前から股関節の痛みを感じ、整形外科を受診し変形性股関節症と診断された。処方1 の薬剤の服用で様子を見ていたが、症状が悪化し、杖なしでは歩けなくなったため、医師から人工股関節置換術を勧められ入院して手術を受けることになった。患者が入院する病院はDiagnosis ProcedureCombination(DPC)制度対象病院で、手術後から処方2 の薬剤を服用予定である。(処方1 )ロキソプロフェンNa 錠60 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)1 日2 回 朝夕食後 14 日分(処方2 )エドキサバントシル酸塩水和物錠30 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分
服薬指導の際に、患者から入院費用について質問を受けた。手術を受ける病院での公的医療保険制度での医療費の支払いに関する説明として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 手術前に患者が希望すれば、医療費の支払いを全額出来高払いに変更できる。DPC 対象病院での支払い方式は制度で決まっており、患者の希望で全額出来高払いに変更することはできません。
- ⑵ 人工股関節置換術の入院基本料は医療費の包括払いのため入院日数の上限が決まっている。DPC では入院日数に応じて1日当たりの点数が変わりますが、入院日数の上限が決められているわけではありません。
- ⑶ 入院中に服用する処方1 と処方2 の薬剤費は医療費の包括払いに含まれている。入院中に服用する内服薬の薬剤費は、DPC の包括払いに含まれます。
- ⑷ 退院後のリハビリテーション料は医療費の包括払いに含まれている。退院後のリハビリテーションは外来で行われ、入院中の包括払いには含まれません。
- ⑸ 個室への入院を希望する場合は差額ベッド代が必要になる。個室を希望する場合は、保険外の差額ベッド代が必要になります。
解説
正解は⑶と⑸です。DPC 制度対象病院では、入院基本料や検査、投薬、注射などが診断群分類ごとの1日当たり定額の包括払いとなり、入院中に服用する薬剤費も原則として包括払いに含まれます。手術料やリハビリテーション料などは出来高払いです。個室など特別療養環境室を希望した場合は、保険外の差額ベッド代が必要になります。患者の希望で支払い方式を変えることはできません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成