この患者への処方2 に関する服薬指導として、適切なのはどれか。2つ選べ。
63 歳女性。10 年ほど前から股関節の痛みを感じ、整形外科を受診し変形性股関節症と診断された。処方1 の薬剤の服用で様子を見ていたが、症状が悪化し、杖なしでは歩けなくなったため、医師から人工股関節置換術を勧められ入院して手術を受けることになった。患者が入院する病院はDiagnosis ProcedureCombination(DPC)制度対象病院で、手術後から処方2 の薬剤を服用予定である。(処方1 )ロキソプロフェンNa 錠60 mg 1 回1 錠(1 日2 錠)1 日2 回 朝夕食後 14 日分(処方2 )エドキサバントシル酸塩水和物錠30 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 14 日分
この患者への処方2 に関する服薬指導として、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 手術後に傷口の血の流れをよくして治りを早くする薬です。エドキサバンは血栓を予防する薬で、傷口の血流をよくして治りを早くする薬ではありません。
- ⑵ この薬は人工股関節置換術後に起こる合併症の予防のために使用します。人工股関節置換術後の静脈血栓塞栓症という合併症を予防するために使用します。
- ⑶ 手術後病室に戻ったらすぐに服用を始めてもらいます。出血を避けるため、術後12時間以上経過し、止血が確認されてから服用を開始します。
- ⑷ この薬の服用中はグレープフルーツジュースを服用しないでください。エドキサバンは CYP3A4 の寄与が小さく、グレープフルーツジュースを避ける必要はありません。
- ⑸ あざができたり、歯ぐきから出血したら、すぐに教えてください。出血傾向が現れることがあるため、あざや歯ぐきの出血があればすぐに伝えるよう指導します。
解説
正解は⑵と⑸です。エドキサバンは第 Xa 因子阻害薬で、人工股関節置換術などの下肢整形外科手術後に起こりやすい深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症などの静脈血栓塞栓症を予防するために用いられます。抗凝固薬のため出血しやすくなるので、あざや歯ぐきからの出血などがあれば、すぐに伝えるよう指導します。投与開始は術後12時間以降で、止血を確認してから開始します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成