かかりつけ薬剤師が、患者や医師に対して行う処方薬に関する説明として適切なのはどれ…
近隣で喫茶店を営む高齢男性から、体調変化に関してかかりつけ薬剤師に相談があった。以前から神経因性疼痛があり、一般用医薬品の芍薬甘草湯を服用しているが、「最近、足がむずむずして気持ち悪いことが多く、夜も寝られないことがある。」とのことだった。近医を紹介し、お薬手帳を持参の上で受診するように提案した。その後、紹介した医師より、ドパミンアゴニスト使用不可のレストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)と診断され、以下の処方を考えている旨の連絡がこのかかりつけ薬剤師にあった。ガバペンチン エナカルビル錠(注)300 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)1 日1 回 夕食後 14 日分(注)徐放錠である。
かかりつけ薬剤師が、患者や医師に対して行う処方薬に関する説明として適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 飲みにくい場合は、自身で飲みやすいサイズに分割するように患者に説明する。徐放錠のため分割すると放出制御が崩れ、効果や副作用に影響するため割らずに服用するよう説明します。
- ⑵ 用量調整が必要になるので、肝機能検査値を医師に確認する。活性体のガバペンチンは腎排泄型で、用量調整に必要なのは肝機能ではなく腎機能です。
- ⑶ 芍薬甘草湯は併用できないので、服用中止を患者に説明する。芍薬甘草湯とガバペンチン エナカルビルとの間に、併用禁忌となる相互作用は知られていません。
- ⑷ 霧視等の眼障害について、診察時に医師から説明を受けたかについて患者に確認する。霧視等の眼障害が現れることがあるため、医師から説明を受けたかを確認します。
- ⑸ 眠気等が起こることがあるので自動車の運転は控えることを患者に説明する。眠気やめまいが起こることがあるため、自動車の運転は控えるよう説明します。
解説
正解は⑷と⑸です。ガバペンチン エナカルビルは徐放錠で、副作用として浮動性めまいや傾眠が多く、意識消失も報告されているため、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は控えるよう説明します。また、霧視などの眼障害が現れることがあるため、医師から説明を受けているかを確認します。活性体のガバペンチンは腎排泄型なので用量調整には腎機能の確認が必要で、徐放錠は分割できません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成