今回処方された医薬品と併用するにあたり、注意が必要な服用中の薬剤はどれか。1つ選…
60 歳女性。背中の粉瘤(注)が感染を起こしたため皮膚科を受診し、以下の処方箋を持って薬局を訪れた。(注) 粉瘤(アテローム):皮膚の下に袋状の嚢腫ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)と皮膚の脂(皮脂)が、剥げ落ちずに袋の中にたまってしまってできた腫瘍の総称。(処方)セフジニルカプセル100 mg 1 回1 カプセル(1 日3 カプセル)1 日3 回 朝昼夕食後 5 日分また、患者が持参したお薬手帳から、以下の薬剤を服用中であることがわかった。エナラプリルマレイン酸塩錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分L-アスパラギン酸Ca 錠200 mg 1 回2 錠(1 日6 錠)レバミピド錠100 mg 1 回1 錠(1 日3 錠)1 日3 回 朝昼夕食後 28 日分クエン酸第一鉄ナトリウム錠50 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)プラバスタチンNa 錠10 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 夕食後 28 日分
今回処方された医薬品と併用するにあたり、注意が必要な服用中の薬剤はどれか。1つ選べ。
- ⑴ エナラプリルマレイン酸塩錠エナラプリルとセフジニルの間に、注意が必要な相互作用は知られていません。
- ⑵ L-アスパラギン酸Ca 錠カルシウム製剤とセフジニルの併用で、問題となる相互作用は添付文書上示されていません。
- ⑶ レバミピド錠レバミピドとセフジニルの間に、注意が必要な相互作用は知られていません。
- ⑷ クエン酸第一鉄ナトリウム錠セフジニルは鉄とキレートを形成して吸収が大きく低下するため、3時間以上あけて服用する必要があります。
- ⑸ プラバスタチンNa 錠プラバスタチンとセフジニルの間に、注意が必要な相互作用は知られていません。
解説
正解は⑷です。セフジニルは鉄イオンと消化管内で難溶性のキレートを形成するため、クエン酸第一鉄ナトリウムなどの鉄剤と同時に服用すると吸収が約10分の1にまで低下し、抗菌作用が十分に得られなくなります。併用する場合は、鉄剤の服用から3時間以上あけてセフジニルを服用する必要があります。また、鉄との結合で便や尿が赤色調になることがある点も、服薬指導で伝えておくべき事項です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成