この患者に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
60 歳男性。仕事が忙しく睡眠不足が続いていた。ある日、右側胸部にかゆみを伴った皮疹が現れ、強い痛みも生じたため受診し、帯状疱疹と診断された。
この患者に関する記述のうち、適切なのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 疲労やストレスが発症の要因となった可能性が高い。睡眠不足や疲労、ストレスによる免疫力低下で潜伏ウイルスが再活性化した可能性が高いです。
- ⑵ 皮疹は血管に沿って全身に拡がっていく。帯状疱疹の皮疹は血管ではなく、神経の支配領域に沿って片側性に現れます。
- ⑶ 病原体は麻しんと同じである。病原体は水痘・帯状疱疹ウイルスで、麻しんウイルスとは異なります。
- ⑷ 皮疹出現の約2 週間前に感染したと考えられる。帯状疱疹は潜伏感染していたウイルスの再活性化によるもので、2週間前の新たな感染によるものではありません。
- ⑸ 副腎皮質ステロイド薬を用いる場合、抗ウイルス薬を併用する。ステロイドの免疫抑制でウイルス増殖が助長されないよう、抗ウイルス薬を併用します。
解説
正解は⑴と⑸です。帯状疱疹は、小児期の水痘の後に神経節に潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルスが、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下したときに再活性化して発症します。皮疹は神経の支配領域(皮膚分節)に沿って片側性に帯状に現れます。重症例などで副腎皮質ステロイド薬を用いる場合は、ウイルス増殖を助長しないよう抗ウイルス薬を併用します。新たな感染によるものではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成