新規感染症予防のために新しいワクチンが開発された。臨床試験ではワクチン接種群では…
新規感染症予防のために新しいワクチンが開発された。臨床試験ではワクチン接種群では2 万人のうち10 人が発症、プラセボ接種群では2 万人のうち200 人が発症し、ワクチンの有効率は95%であった。この新しいワクチンの接種費用は1人当たり1 万円で、その他の費用は考慮しない場合、このワクチンの増分費用効果比(1 人の発症を防ぐための費用)として、最も近い値はどれか。1つ選べ。
- ⑴ 1 万円/人1万円/人は1人当たりの接種費用そのもので、発症を1人防ぐための費用ではありません。
- ⑵ 10 万円/人10万円/人では NNT が10人となり、実際の約105人と合いません。
- ⑶ 20 万円/人20万円/人では NNT が20人となり、実際の約105人と合いません。
- ⑷ 100 万円/人絶対リスク減少0.95%から NNT は約105人で、105人×1万円≒100万円/人となります。
- ⑸ 200 万円/人200万円/人は、ワクチン群の発症を無視してプラセボ群の発症率1%だけで計算した値に近く、正しくありません。
解説
正解は⑷です。発症率はプラセボ群で200/20,000=1%、ワクチン群で10/20,000=0.05%なので、絶対リスク減少は0.95%です。1人の発症を防ぐために必要な接種人数(NNT)は1÷0.0095≒105人となります。1人当たりの接種費用が1万円なので、1人の発症を防ぐための費用は約105万円となり、最も近い値は100万円/人です。有効率95%は相対リスク減少で、費用の計算には絶対リスク減少を用いる点が要点です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成