農薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
農薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ フェニトロチオンは、シトクロムP450 による酸化的脱硫反応により代謝的活性化を受けてアセチルコリンエステラーゼを阻害する。フェニトロチオンは P450 による酸化的脱硫でオクソン体となり、アセチルコリンエステラーゼを阻害します。
- ⑵ メソミルは、アセチルコリンエステラーゼの活性中心を可逆的にカルバモイル化する。メソミルはカーバメート系で、アセチルコリンエステラーゼを可逆的にカルバモイル化して阻害します。
- ⑶ パラコートは、神経の電位依存性Na⁺ チャネルに作用する。パラコートは1電子還元されてラジカルとなり、スーパーオキシドアニオンを生じて肺障害などを起こします。
- ⑷ アセタミプリドは、1 電子還元されてラジカルを生成し、スーパーオキシドアニオンを生じる。アセタミプリドはネオニコチノイド系殺虫剤で、ニコチン性アセチルコリン受容体に作用します。
- ⑸ フェノトリンは、ニコチン性アセチルコリン受容体に結合し、神経を興奮させる。フェノトリンはピレスロイド系殺虫剤で、神経の電位依存性 Na⁺ チャネルに作用します。
解説
正解は⑴と⑵です。フェニトロチオンは P=S 結合をもつ有機リン系殺虫剤で、シトクロム P450 による酸化的脱硫で P=O 体(オクソン体)となり、アセチルコリンエステラーゼを強く阻害します。メソミルはカーバメート系殺虫剤で、この酵素の活性中心のセリン残基を可逆的にカルバモイル化して阻害します。有機リン系の阻害が不可逆的になりやすく、プラリドキシムが用いられる点と対比して覚えます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成