急性胆管炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
急性胆管炎に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 左下腹部に痛みを生じる。胆管は右上腹部にあり、急性胆管炎では右上腹部痛を生じます。左下腹部痛は大腸憩室炎などでみられます。
- ⑵ 発熱を伴うことはまれである。急性胆管炎は細菌感染症であり、発熱はシャルコーの三徴の一つとして高頻度にみられます。
- ⑶ 血中白血球数が減少する。細菌感染により血中白血球数は通常増加します。
- ⑷ 血清ALP(アルカリフォスファターゼ)活性が上昇する。胆汁うっ滞により胆道系酵素である ALP が上昇します。
- ⑸ 血中間接ビリルビン値が上昇する。胆汁うっ滞では抱合を受けた直接ビリルビンが上昇します。間接ビリルビンの上昇は溶血などでみられます。
解説
正解は⑷です。急性胆管炎は胆管結石などで胆汁の流れが妨げられ、胆管内で細菌感染が起こる疾患です。発熱、右上腹部痛、黄疸(シャルコーの三徴)が典型的で、検査では白血球数や CRP の上昇とともに、胆汁うっ滞を反映して ALP や γ-GTP が上昇し、直接ビリルビン優位の高ビリルビン血症を示します。重症化すると敗血症を起こすため、抗菌薬投与と胆道ドレナージが行われます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198924.html)を加工して作成