薬剤師が患者の家族に対し、処方2 について説明する内容として、正しいのはどれか。…
81 歳男性。半年前に妻を亡くしてから在宅医療を受けている。また、10年前から糖尿病の治療のため、処方1 の薬剤を服用している。(処方1 )グリメピリド口腔内崩壊錠3 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)1 日1 回 朝食後 28 日分最近、患者宅を薬剤師が訪問したところ、近所に住む娘から低血糖症状が頻回に発現するとの情報を得た。そこで、アドヒアランスを考慮し、医師に処方1 を中止して処方2 への変更を提案したところ、受け入れられた。(処方2 )オマリグリプチン錠25 mg 1 回1 錠(1 日1 錠)毎週 日曜日 1 日1 回 朝食後 4 日分(投与実日数)
薬剤師が患者の家族に対し、処方2 について説明する内容として、正しいのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ 低血糖症状を発現した時のために、ショ糖では効果がないのでブドウ糖を準備してください。ショ糖が無効でブドウ糖が必要なのはα-グルコシダーゼ阻害薬を服用している場合で、DPP-4阻害薬では当てはまりません。
- ⑵ 日曜日の朝飲み忘れた場合は、気がついた時点で1 錠を飲ませて下さい。ただし、一度に2 回分は飲ませないようにしてください。週1回製剤を飲み忘れたら気づいた時点で1錠を服用し、一度に2回分は服用しないよう指導します。
- ⑶ グレープフルーツジュースと一緒に服用すると、低血糖が発現しやすくなるので飲ませないでください。オマリグリプチンは主に腎排泄で、グレープフルーツジュースによる低血糖の増強は知られていません。
- ⑷ 服用期間中に納豆を食べると、血糖を低下させる効果がなくなりますので食べさせないでください。納豆の摂取を避けるのはビタミンKで作用が弱まるワルファリンの場合で、オマリグリプチンには関係ありません。
- ⑸ 服用すると便が黒くなりますが、心配ありません。便が黒くなるのは鉄剤などの特徴で、オマリグリプチンではみられません。
解説
正解は⑵です。オマリグリプチンは週1回投与のDPP-4阻害薬です。飲み忘れた場合は気づいた時点で1回分を服用し、その後はあらかじめ決めた曜日に服用を続けますが、一度に2回分を服用してはいけません。DPP-4阻害薬単独では低血糖は起こりにくく、低血糖時はショ糖でも対応できます。ブドウ糖が必要なのはα-グルコシダーゼ阻害薬を併用している場合です。グレープフルーツや納豆との相互作用、黒色便の副作用は特に知られていません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成