薬剤師がこの患者に指導した内容についてSOAP 形式で薬剤服用歴管理記録に記載し…
65 歳女性。2 日ほど前から、下腹部の痛みを感じ、皮疹が発現したため、かかりつけ医を受診したところ、帯状疱疹と診断された。以下の処方が出され、処方箋を持って薬局を訪れた。面談で「1 日5 回飲むのは大変で飲み忘れると思う」と訴えがあった。(処方)アシクロビル錠400 mg 1 回2 錠(1 日10 錠)1 日5 回 朝食後・昼食後・おやつ時・夕食後・就寝前 7 日分この患者は、この薬局をかかりつけとして日頃から利用していたので、薬歴を確認したところ、3 年前にも帯状疱疹でバラシクロビル塩酸塩錠500 mg を服用しており、1 日3 回服用でもアドヒアランスが良好ではなかったことが判明した。そこで、薬剤師は医師に連絡をとり、アドヒアランスが不良となる可能性があることを伝え、1 日1 回のアメナメビル錠への変更を提案したところ、承諾を得たので、以下の処方に変更し、患者に服薬指導した。(変更後の処方)アメナメビル錠200 mg 1 回2 錠(1 日2 錠)1 日1 回 朝食後 7 日分
薬剤師がこの患者に指導した内容についてSOAP 形式で薬剤服用歴管理記録に記載した。(S)、(O)、(A)、(P)の項目と対応する内容の組合せとして、正しいのはどれか。1つ選べ。
- ⑴ P:薬歴(3 年前)に帯状疱疹でバラシクロビル塩酸塩錠500 mg を服用しており、1 日3 回でもアドヒアランスが不良であった。3年前の薬歴の情報は客観的情報なので、Pではなく O に記載します。
- ⑵ O:1 日5 回飲むのは大変で忘れると思う。「1日5回飲むのは大変で忘れると思う」は患者の訴えなので、OではなくSに記載します。
- ⑶ S:医師にアシクロビル錠400 mg 1 日5 回から、アメナメビル錠1 日1 回へ処方変更の提案をしたところ承諾を得た。医師への処方変更の提案は薬剤師の行った計画・対応なので、SではなくPに記載します。
- ⑷ A:アシクロビル錠400 mg 1 日5 回から、1 日1 回投与のアメナメビル錠が最適と判断した。アメナメビル錠への変更が最適という判断は薬剤師の評価なので、Aに記載するのが正しいです。
- ⑸ S:患者にアシクロビル錠400 mg 1 日5 回から、アメナメビル錠1 日1 回へ変更になったことについて説明し、1 回2 錠を1 日1 回朝食後に飲むよう指導した。患者への説明や服薬指導の内容は計画・対応なので、SではなくPに記載します。
解説
正解は⑷です。SOAP形式では、Sに患者の訴え(主観的情報)、Oに薬歴や検査値などの客観的情報、Aに薬剤師の評価・判断、Pに計画(処方提案、服薬指導、今後の観察など)を記載します。「1日1回のアメナメビル錠が最適と判断した」は薬剤師の評価なのでAに当たります。薬歴の情報はO、「1日5回飲むのは大変」は患者の訴えなのでS、医師への処方変更の提案や服薬指導の内容はPに記載するのが正しい分類です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成