浮腫の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
浮腫の病態に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ネフローゼ症候群による浮腫では、血漿膠質浸透圧が上昇している。ネフローゼ症候群では尿中にタンパク質が失われて低アルブミン血症となり、血漿膠質浸透圧は低下します。
- ⑵ 腎炎による浮腫は、最初に顔面、眼瞼に顕著に表れる。腎炎による浮腫は、皮下組織の柔らかい顔面や眼瞼に最初に顕著に現れます。
- ⑶ 肝性浮腫は、上肢に顕著に表れる。肝性浮腫は低アルブミン血症や門脈圧亢進によるもので、腹水や下肢の浮腫として現れます。
- ⑷ 心性浮腫は、朝方に生じる場合が多い。心性浮腫は重力の影響を受けるため、夕方に下肢に現れやすい浮腫です。
- ⑸ 粘液水腫は、指圧で圧痕を残さない。粘液水腫は皮下にムコ多糖類が沈着した浮腫で、指で押しても圧痕を残しません。
解説
正解は⑵と⑸です。腎炎による浮腫は、ナトリウムと水の貯留により組織圧の低い顔面や眼瞼に最初に現れやすく、朝に目立つのが特徴です。粘液水腫は甲状腺機能低下症で、皮下にムコ多糖類が沈着して生じるため、指で押しても圧痕を残さない非圧痕性浮腫になります。ネフローゼ症候群では低アルブミン血症により血漿膠質浸透圧が低下します。肝性浮腫は腹水や下肢に、心性浮腫は重力の影響で夕方の下肢に現れやすくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成