乳剤及び懸濁剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
乳剤及び懸濁剤に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ バンクロフト(Bancroft)の経験則によると、親油性の乳化剤を添加するとw/o 型乳剤が形成されやすい。バンクロフトの経験則では、乳化剤がよく溶ける相が外相になるため、親油性乳化剤ではw/o型ができやすいです。
- ⑵ 一般に、分散相が凝集した乳剤は、振り混ぜると容易に再分散される。凝集した乳剤は合一に進むと不可逆的になり、振り混ぜても容易には再分散できません。
- ⑶ 懸濁剤において、粒子が凝集沈降を起こし、再分散が困難な強固な凝集体を形成することをケーキングという。ケーキングは、凝集せずに個々に沈降した粒子が密に詰まって再分散が困難になる現象です。
- ⑷ 一般に、乳剤の外相に内相を加えて両相の容積が等しくなったとき、外相と内相が逆転する転相を起こす。転相は、内相の容積が両相の等量ではなく、最密充填に相当するおよそ74%を超えると起こりやすくなります。
- ⑸ 乳剤のクリーミングは、内相が浮上又は沈降する現象であり、可逆的である。クリーミングは内相が浮上または沈降する現象で、振り混ぜると元に戻る可逆的な変化です。
解説
正解は⑴と⑸です。バンクロフトの経験則では、乳化剤がよく溶ける相が外相(連続相)になりやすいため、親油性の乳化剤を加えると油が外相のw/o型乳剤ができやすくなります。クリーミングは内相の液滴が密度差で浮上または沈降する現象で、振り混ぜれば元に戻る可逆的な変化です。凝集した乳剤は合一に進むと再分散できなくなります。ケーキングは凝集せずに沈降した粒子が固く詰まる現象で、転相は内相の容積がおよそ74%を超えると起こりやすくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成