ビタミンK の生理作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
ビタミンK は正常な生理機能の維持に不可欠であり、通常は必要量を食品から摂取している。
ビタミンK の生理作用に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ ビタミンK は、プロトロンビンの生成に関与する。ビタミンKはプロトロンビンのGla化に必要で、機能をもつプロトロンビンの生成に関与します。
- ⑵ ワルファリンによりビタミンK 依存性凝固因子の生成が促進される。ワルファリンはビタミンKの再生を阻害して、ビタミンK依存性凝固因子の生成を抑制します。
- ⑶ ビタミンK は、タンパク質のグルタミン酸残基の修飾に関与する。ビタミンKはγ-グルタミルカルボキシラーゼの補酵素として、グルタミン酸残基をカルボキシ化します。
- ⑷ ビタミンK は、デヒドロゲナーゼの補酵素として働く。ビタミンKはカルボキシラーゼの補酵素です。デヒドロゲナーゼの補酵素として働くのはNAD⁺やFADなどです。
- ⑸ ビタミンK は、骨基質タンパク質オステオカルシンの分解を促進する。ビタミンKはオステオカルシンのGla化を促して骨形成に働くもので、分解を促進するわけではありません。
解説
正解は⑴と⑶です。ビタミンKは、γ-グルタミルカルボキシラーゼの補酵素として、タンパク質中のグルタミン酸残基をγ-カルボキシグルタミン酸(Gla)に変換する反応に関与します。この修飾により、プロトロンビン(第Ⅱ因子)、第Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ因子などの凝固因子が機能を獲得します。ワルファリンはビタミンKエポキシド還元酵素を阻害して、これらの因子の生成を抑えます。骨ではオステオカルシンのGla化を促し、骨形成に関わります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成