ビタミンK の摂取及び過不足に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
ビタミンK は正常な生理機能の維持に不可欠であり、通常は必要量を食品から摂取している。
ビタミンK の摂取及び過不足に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 緑色野菜などのビタミンK を多く含む食品の摂り過ぎによる過剰症が知られている。食品からのビタミンKの摂り過ぎによる過剰症は知られておらず、食事摂取基準でも耐容上限量は設定されていません。
- ⑵ 肝・胆道疾患では、腸管からの吸収が低下すると、不足しやすい。ビタミンKの吸収には胆汁酸が必要なため、肝・胆道疾患で胆汁の分泌が減ると吸収が低下し不足しやすくなります。
- ⑶ 過剰摂取により、頭蓋内出血や消化管出血が起こることがある。頭蓋内出血や消化管出血はビタミンKの不足(欠乏症)で起こる症状で、過剰摂取によるものではありません。
- ⑷ 母乳中に多く含まれるため、母乳を授乳される新生児には不足は起こりにくい。母乳中のビタミンK含量は少なく、母乳栄養の新生児は欠乏を起こしやすいため、K2シロップを投与します。
- ⑸ 発酵食品である納豆は、ビタミンK2(メナキノン類)を多く含むので、食品からのビタミンK の供給源の一つである。納豆は納豆菌が産生するビタミンK2(メナキノン類)を多く含み、食品からの重要な供給源です。
解説
正解は⑵と⑸です。ビタミンKは脂溶性ビタミンで、吸収には胆汁酸が必要なため、閉塞性黄疸などの肝・胆道疾患では吸収が低下して不足しやすくなります。納豆は納豆菌が作るビタミンK2(メナキノン-7)を豊富に含み、重要な供給源です。一方、食品からの過剰摂取による過剰症は知られていません。母乳はビタミンK含量が少なく、新生児は腸内細菌による産生も少ないため、新生児メレナなどの欠乏が起こりやすく、K2シロップが投与されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成