図に示す受動的ターゲティングを利用した製剤はどれか。1つ選べ。肝臓マクロファージ…
図に示す受動的ターゲティングを利用した製剤はどれか。1つ選べ。肝臓マクロファージ薬物を含む ― 血管リポソーム腫瘍毛細血管リポソームからの薬物放出腫瘍組織
- ⑴ ドキシル®注20 mg(ドキソルビシン塩酸塩)PEG修飾リポソームで血中滞留性を高め、EPR効果により腫瘍組織に集積させる受動的ターゲティング製剤です。
- ⑵ パルクス®注5 μg(アルプロスタジル)パルクスはアルプロスタジルを脂肪乳剤(リピッドマイクロスフェア)に封入し、炎症部位や病変血管へ届けやすくした製剤です。
- ⑶ オンパットロ®点滴静注2 mg/mL(パチシランナトリウム)オンパットロはsiRNAを脂質ナノ粒子に封入し、肝細胞に取り込ませる製剤で、腫瘍へのEPR効果を利用するものではありません。
- ⑷ アムビゾーム®点滴静注用50 mg(アムホテリシンB)アムビゾームはアムホテリシンBのリポソーム製剤で、腎毒性を軽減して真菌感染部位へ届ける目的の製剤です。
- ⑸ リメタゾン®静注2.5 mg(デキサメタゾンパルミチン酸エステル)リメタゾンはデキサメタゾンエステルを脂肪乳剤に封入し、炎症部位のマクロファージに取り込ませる製剤です。
この問題は問題の図(写真・図・表など)を見て答えます。図はこちらに転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑴です。ドキシル注は、ドキソルビシンをポリエチレングリコール(PEG)で表面修飾したリポソームに封入した製剤です。PEG修飾により肝臓などのマクロファージに取り込まれにくくなって血中滞留性が高まり、透過性の高い腫瘍の血管から漏れ出して腫瘍組織にたまります(EPR効果)。この受動的ターゲティングを利用しています。パルクスやリメタゾンはリピッドマイクロスフェア製剤、オンパットロは肝臓を標的とする脂質ナノ粒子製剤です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198923.html)を加工して作成