72歳の女性。抗てんかん薬を服用しており、血中の薬物濃度を測ることになった。血液…
72歳の女性。抗てんかん薬を服用しており、血中の薬物濃度を測ることになった。血液中の微量の薬物を測るため、蛍光光度法を用いることを検討した。蛍光光度法の特徴として、正しいのはどれか。
- ⑴ 温度や溶媒の種類は、溶液の蛍光の強さに影響を与えることはない。温度や溶媒、pHなどは蛍光の強さに影響します。
- ⑵ 蛍光は、励起光と同じ方向に進む光を検出器でとらえて測定する。励起光の影響を避けるため、通常は励起光と直角の方向で蛍光を測ります。
- ⑶ 蛍光の波長は、通常、物質に当てた励起光の波長より短くなる。蛍光はエネルギーの一部を失って放出されるため、励起光より長い波長になります。
- ⑷ 励起光と異なる波長の蛍光を測るため、吸光度法より感度が高い。背景の光が少ない条件で蛍光を検出できるため、高い感度が得られます。
- ⑸ 蛍光の強さは、高い濃度になるほど濃度に比例して際限なく大きくなる。高い濃度では自己吸収や消光によって、比例関係から外れます。
解説
正解は、励起光と異なる波長の蛍光を測るため、吸光度法より感度が高く、低い濃度の測定に適するというものです。蛍光は、光を吸収して励起された分子が基底状態に戻るときに放出する光で、励起光より長い波長になります。励起光と直角の方向で測定するため背景が小さく、高い感度が得られます。一方、高い濃度では比例関係から外れ、温度や溶媒の影響も受けます。
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