日本薬局方金チオリンゴ酸ナトリウムの定量法には原子吸光光度法が用いられる。このこ…
日本薬局方金チオリンゴ酸ナトリウムの定量法には原子吸光光度法が用いられる。このことに関する記述として正しいのはどれか。2つ選べ。なお、測定条件は以下のとおりである。測定条件使用ガス:可燃性ガス ア支燃性ガス 空気ランプ: イ (波長242.8 nm)
- ⑴ ア に入るのは、アセチレンである。フレーム原子化の可燃性ガスにはアセチレンを用いるので正答です。
- ⑵ イ に入るのは、重水素放電管である。光源は金の中空陰極ランプです。重水素放電管は紫外吸光度測定の連続光源やバックグラウンド補正に用います。
- ⑶ 原子化には冷蒸気方式が用いられる。冷蒸気方式は水銀の測定に用いる原子化法で、金には用いません。
- ⑷ 定量には、ランベルト・ベール(Lambert-Beer)の法則が適用される。吸光度が原子濃度に比例するランベルト・ベールの法則を適用して定量するので正答です。
- ⑸ 金の原子スペクトルは、連続スペクトルである。原子スペクトルは特定波長の線スペクトルで、連続スペクトルではありません。
解説
正解は⑴と⑷です。原子吸光光度法では、試料をフレームなどで原子化し、基底状態の原子が特定波長の光を吸収する量を測定します。金の測定では可燃性ガスにアセチレン、支燃性ガスに空気を用い、光源には測定元素と同じ元素を陰極に用いた中空陰極ランプを使います。吸光度は原子濃度に比例し、ランベルト・ベールの法則に基づいて定量します。原子の吸収・発光スペクトルは線スペクトルです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198928.html)を加工して作成