55歳の男性に用いる院内製剤の原料について、受け入れの試験を行うことになった。水…
55歳の男性に用いる院内製剤の原料について、受け入れの試験を行うことになった。水の中では塩基性が弱く、水溶液での中和滴定では明瞭な終点が得られない医薬品を、非水滴定で定量することになった。非水滴定に関する記述として、正しいのはどれか。
- ⑴ 酢酸(100)に溶かして過塩素酸で滴定すると、明瞭な終点が得られる。酢酸の中では塩基性が強められ、強い酸である過塩素酸と定量的に反応します。
- ⑵ 非水滴定では溶媒による影響がないため、空試験を行う必要はない。溶媒中の不純物などの影響を補正するため、空試験を行います。
- ⑶ 過塩素酸は酢酸中では弱い酸となり、ゆるやかに反応させることで精度が上がる。過塩素酸は酢酸中でも強い酸として働き、それが非水滴定に用いる理由です。
- ⑷ 非水滴定の滴定液は温度による体積の変化が小さく、温度の補正は必要ない。酢酸は温度による膨張が大きいため、滴定時の温度を記録して補正します。
- ⑸ 水溶液中で水酸化ナトリウム液を用いて滴定するのが原則で、非水溶媒は用いない。弱い塩基の定量には、酢酸などの非水溶媒中で酸を用いて滴定します。
解説
正解は、酢酸(100)に溶かして過塩素酸で滴定すると弱い塩基性が強く現れ、明瞭な終点が得られるというものです。水の中では弱い塩基でも、酢酸のような酸性の溶媒の中では塩基性が強められます。強い酸である過塩素酸で滴定すると定量的に反応し、指示薬や電位差で終点がわかります。溶媒の影響を補正する空試験と、温度による体積の変化の補正が必要です。
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