輸液や点眼剤に含まれる電解質の性質を理解するため、電解質の溶液での活量とイオンの…
輸液や点眼剤に含まれる電解質の性質を理解するため、電解質の溶液での活量とイオンの伝導について整理した。記述として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 同じモル濃度では、硫酸ナトリウムより塩化ナトリウムの方がイオン強度は大きい。2価のイオンを含む硫酸ナトリウムの方が、イオン強度は大きくなります。
- ⑵ 活量と濃度の差は、溶液の濃度が薄いほど大きくなる。濃度が薄いほど活量係数は1に近づき、活量は濃度に近くなります。
- ⑶ イオン強度が大きい溶液ほど、イオンの活量係数は小さくなる。周りのイオンの影響が強まるため、イオンの実効的な濃度である活量は濃度より小さくなります。
- ⑷ 強電解質のモル伝導率は、濃度を薄くすると大きくなり、無限希釈での値に近づいていく。薄い溶液ほどイオン間の相互作用が弱まり、モル伝導率が大きくなります。
- ⑸ 弱電解質である酢酸のモル伝導率は、濃度によらずほぼ一定の値を示す。弱電解質では、薄くすると電離度が上がり、モル伝導率は大きく増加します。
解説
正解は、イオン強度が大きいほど活量係数が小さくなるという記述と、強電解質のモル伝導率が薄くすると大きくなるという記述です。電解質の溶液では、イオンどうしの相互作用のため、実効的な濃度である活量は濃度より小さくなります。イオン強度はイオンの濃度と電荷の2乗から求めるため、多価のイオンを含む塩で大きくなります。弱電解質のモル伝導率は、希釈で電離度が上がって大きく増えます。
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