ある薬の服用と、まれにしか起こらない重い副作用との関連を調べたい。そこで、この副…
ある薬の服用と、まれにしか起こらない重い副作用との関連を調べたい。そこで、この副作用を起こした患者と起こしていない患者を集め、過去にその薬を服用していたかどうかを比べた。この研究に関する記述として、正しいのはどれか。
- ⑴ 対照の群をもたない症例集積研究で、副作用の発生率を正確に求められる。副作用のない患者を対照として集めており、症例集積研究ではありません。
- ⑵ 前向きのコホート研究で、服用した群の発生率から相対危険度を直接求める。コホート研究は曝露の有無で集団を分けて追跡する研究で、この研究の進め方とは異なります。
- ⑶ 横断研究で、ある1時点の服用と副作用を同時に調べ、因果の向きを確かめる。横断研究では因果の向きを確かめにくく、この研究は過去の服用歴を比べています。
- ⑷ ランダム化比較試験で、薬の服用の有無を研究者が無作為に割り付けている。研究者が服用を割り付けておらず、過去の服用歴を調べているため介入研究ではありません。
- ⑸ 症例対照研究で、関連の強さは曝露のオッズ比で示すことになる。結果から出発して過去の曝露を比べる研究で、関連の強さはオッズ比で表します。
解説
正解は、症例対照研究で、関連の強さはオッズ比で示すというものです。症例対照研究は、病気や副作用を起こした人と起こしていない人を集め、過去の曝露の有無を比べる観察研究です。まれな事象を効率よく調べられる一方、発生率は求められないため、関連の強さはオッズ比で表します。過去の服用を思い出してもらう場合には、思い出しの偏りに注意する必要があります。
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