70歳の男性。脳梗塞が疑われ、磁気共鳴画像の検査を受けることになった。家族から、…
70歳の男性。脳梗塞が疑われ、磁気共鳴画像の検査を受けることになった。家族から、この検査で何を見ているのかと質問され、薬剤師は核磁気共鳴の原理をもとに説明した。説明として、最も適切なのはどれか。
- ⑴ 主に体内の炭素の原子核のうち、質量数12のものが磁場の中で共鳴する現象を利用している。質量数12の炭素の原子核は核スピンをもたず、核磁気共鳴を示しません。
- ⑵ 体を透過したエックス線の量の違いを、コンピュータで画像に組み立てている。エックス線の透過を利用するのはコンピュータ断層撮影で、被ばくを伴います。
- ⑶ 体の表面から当てた超音波が、組織の境界で反射して戻ってくる時間を測っている。超音波の反射を利用するのは超音波検査です。
- ⑷ 強い磁場の中で、主に体内の水の水素の原子核が電磁波を吸収し放出する現象を利用している。体内に多い水の水素の原子核の核磁気共鳴を画像化しています。
- ⑸ 体内に入れた放射性の同位元素が出すガンマ線を、体の外で検出している。放射性の同位元素を用いるのは核医学検査です。
解説
正解は⑷です。磁気共鳴画像の検査は、強い磁場の中で、体内に多く含まれる水の水素の原子核に電磁波を当て、核磁気共鳴によって放出される信号を画像にする方法で、放射線による被ばくはありません。核スピンをもつ原子核だけが共鳴し、質量数12の炭素はスピンをもちません。強い磁場を用いるため、体内に金属の医療機器がある場合は事前の確認が必要です。
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