70歳の男性。慢性閉塞性肺疾患で、粉末を吸い込むタイプの吸入器が新たに処方された…
70歳の男性。慢性閉塞性肺疾患で、粉末を吸い込むタイプの吸入器が新たに処方された。これまでは、ボタンを押すと薬液が霧状に噴き出す吸入器を使っていた。新しい吸入器の使い方の説明として、正しいのはどれか。
- ⑴ 吸入のあとは毎回吸い口を水で洗い、湿ったまま次の吸入に使うよう説明する。粉末は湿気で固まりやすいため、吸い口は乾いた布などで拭き、水洗いや湿らせることは避けます。
- ⑵ 吸入の直前に器具をよく振って、薬と噴射剤を十分に混ぜるよう説明する。振って薬と噴射剤を混ぜる操作は、懸濁型の加圧式定量噴霧吸入器で必要になる手順です。
- ⑶ 吸い口をくわえ、深く速く力強く吸い込んで粉末を肺へ運ぶよう説明する。粉末吸入器は吸気の勢いで粉末をほぐして肺へ運ぶため、速く強い吸気が必要です。
- ⑷ 吸う力が弱くても粉末が届くように、スペーサーを取り付けて使うよう説明する。スペーサーは加圧式定量噴霧吸入器の噴霧を受け止める補助具で、粉末吸入器には用いません。
- ⑸ 噴射と同時にゆっくり深く吸い込めるよう、ボタンを押すタイミングを合わせるよう説明する。噴射と吸気の同調が必要なのは、ボタンを押して噴霧する加圧式の定量噴霧吸入器です。
解説
正解は⑶です。粉末を吸い込むタイプの吸入器は噴射剤を含まず、患者自身の吸気の勢いで粉末をほぐして肺へ運びます。そのため吸い口をしっかりくわえて、深く速く力強く吸い込むことが大切で、吸う力が弱い人には向かないことがあります。噴射とのタイミング合わせ、使用前に振ること、スペーサーの使用は加圧式の定量噴霧吸入器の手順です。粉末は湿気に弱いため、吸い口は乾いた状態に保ちます。
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