32歳の女性。バセドウ病と診断され、チアマゾールの服用を始めて5週間がたった。昨…
32歳の女性。バセドウ病と診断され、チアマゾールの服用を始めて5週間がたった。昨夜から38.5℃の発熱と強いのどの痛みがあると薬局に電話で相談してきた。最も疑われる副作用と、その対応の組み立てとして、正しいのはどれか。
- ⑴ 無顆粒球症が疑われ、服用を止めてすぐに受診し、白血球数を調べてもらう。抗甲状腺薬の服用初期の発熱と咽頭痛は無顆粒球症の初期症状で、直ちに血液検査が必要です。
- ⑵ かぜによる咽頭炎と考えられ、市販の総合感冒薬を併用して症状を和らげる。服用初期の発熱と咽頭痛は無顆粒球症の初期症状と重なるため、かぜと決めつけるのは危険です。
- ⑶ 甲状腺ホルモンが急に増えたと考えられ、チアマゾールを自己判断で2倍に増やす。自己判断での増量は副作用を強めるおそれがあり、まず受診して原因を確かめることが必要です。
- ⑷ 甲状腺機能低下症が疑われ、次回の定期受診まで服用を続けて様子をみる。機能低下では寒がりやむくみ、だるさが目立ち、急な高熱とのどの痛みは典型的ではありません。
- ⑸ 薬剤性肝障害が疑われ、肝臓を休めるために食事の量を減らして経過をみる。肝障害では倦怠感や黄疸が中心で、食事を減らすことは対応になりません。
解説
正解は⑴です。チアマゾールなどの抗甲状腺薬では、服用開始から2〜3か月以内に無顆粒球症が起こることがあります。好中球が急に減ると感染に弱くなり、発熱やのどの痛みが初期症状として現れます。このような症状が出たら服用を中止してすぐに受診し、白血球数と好中球数を確認します。服用開始時には、この初期症状と受診の必要性をあらかじめ患者に説明しておくことが大切です。
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