高齢化の進んだA市と若い世代の多いB市で、がんによる死亡の状況を比べることになっ…
高齢化の進んだA市と若い世代の多いB市で、がんによる死亡の状況を比べることになった。死亡率の比較の方法に関する記述として、正しいのはどれか。
- ⑴ 直接法では、基準集団の年齢階級別死亡率を観察集団の人口に当てはめて期待死亡数を求める。基準集団の死亡率を観察集団の人口に当てはめるのは、標準化死亡比を求める間接法の手順です。
- ⑵ 年齢調整死亡率の値は、基準人口にどの年の人口を選んでも同じになる。年齢調整死亡率は基準人口の年齢構成に左右されるため、基準人口を変えると値も変わります。
- ⑶ 高齢者の割合が高い市では粗死亡率が高く出るため、基準人口の年齢構成にそろえて比べる。がんの死亡は高齢になるほど多いため、年齢構成の違いを調整しないと地域の比較を誤ります。
- ⑷ 間接法では、観察する集団の年齢階級別死亡率が分からなければ計算できない。観察集団の年齢階級別死亡率が必要なのは直接法で、間接法は総死亡数と年齢別人口があれば計算できます。
- ⑸ 粗死亡率は年齢構成の違いを取り除いた値で、地域の間の比較にそのまま用いられる。粗死亡率は死亡数を総人口で割っただけの値で、年齢構成の影響をそのまま受けます。
解説
正解は⑶です。がんの死亡は高齢者ほど多いため、高齢者の割合が高い市では粗死亡率が高く出ます。地域を比べるときは年齢調整を行い、直接法では観察集団の年齢階級別死亡率を基準人口に当てはめて年齢調整死亡率を求めます。間接法では基準集団の死亡率を観察集団の人口に当てはめて期待死亡数を求め、実際の死亡数との比を標準化死亡比とします。年齢調整死亡率の値は基準人口の選び方で変わります。
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