細菌感染症の病態と、その治療の原則を確認した。記述のうち、正しいのはどれか。2つ…
細菌感染症の病態と、その治療の原則を確認した。記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ マイコプラズマ肺炎の治療には、細胞壁の合成を阻害するペニシリン系抗菌薬が第一選択として用いられる。マイコプラズマは細胞壁をもたないため、ペニシリン系は効かず、マクロライド系などを用います。
- ⑵ 肺結核の治療では、耐性菌の出現を防ぐため、複数の抗結核薬を組み合わせて長い期間服用する。結核菌は増殖が遅く耐性を獲得しやすいため、多剤併用で数か月以上治療します。
- ⑶ 市中肺炎の原因菌として多い肺炎球菌は、グラム陽性の双球菌である。肺炎球菌は莢膜をもつグラム陽性菌で、ワクチンによる予防も行われています。
- ⑷ 細菌性髄膜炎は進行がゆるやかなため、原因菌が確定するまでは抗菌薬の投与を待つのが望ましい。細菌性髄膜炎は急速に重くなるため、原因菌が分かる前から速やかに抗菌薬を始めます。
- ⑸ ヘリコバクター・ピロリの除菌では、抗菌薬1種類を単独で2か月続け、胃酸の分泌を抑える薬は使わない。除菌では胃酸を抑える薬と2種類の抗菌薬を組み合わせ、1週間服用します。
解説
正解は⑵と⑶です。肺結核は、耐性菌の出現を防ぐため、イソニアジドやリファンピシンなど複数の抗結核薬を組み合わせて、数か月以上服用します。市中肺炎の原因菌として多い肺炎球菌はグラム陽性の双球菌です。マイコプラズマは細胞壁をもたないため、マクロライド系などを用います。ピロリ菌の除菌は胃酸を抑える薬と2種類の抗菌薬を併用します。細菌性髄膜炎では速やかに抗菌薬を開始します。
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