中枢神経系の疾患の病態と、その治療の考え方を整理した。記述のうち、正しいのはどれ…
中枢神経系の疾患の病態と、その治療の考え方を整理した。記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 片頭痛の発作を予防するには、発作のときに飲むトリプタン系の薬を、症状がない日も毎日続けて飲む。トリプタン系の薬は発作時に使う薬で、予防には別の薬を用い、使いすぎは頭痛を悪化させます。
- ⑵ てんかん重積状態では、まず内服の抗てんかん薬を少量から始めて増やす。重積状態は緊急の対応が必要で、まずベンゾジアゼピン系薬の静脈内投与などで発作を止めます。
- ⑶ 統合失調症の幻覚や妄想などの陽性症状は、中脳辺縁系のドパミンの働きが弱まって起こると考えられている。陽性症状は中脳辺縁系のドパミン神経の働きが過剰になって起こると考えられています。
- ⑷ パーキンソン病では黒質のドパミン神経が減り、安静時のふるえ、筋の固さ、動作の遅さが現れる。線条体でのドパミンが不足し、運動の調節が乱れることでこれらの症状が出ます。
- ⑸ 片頭痛の発作には、セロトニン受容体の作動薬であるトリプタン系の薬が発作の早い時期に用いられる。拡張した脳の血管を収縮させ、三叉神経からの炎症物質の放出を抑えて痛みを和らげます。
解説
正解は⑷と⑸です。パーキンソン病は黒質のドパミン神経が変性する疾患で、安静時のふるえ、筋の固さ、動作の遅さ、姿勢の保持の障害が現れます。片頭痛の発作にはトリプタン系の薬を用い、予防には別の薬を用います。トリプタンの使いすぎは薬物乱用頭痛の原因になります。てんかん重積状態ではまずベンゾジアゼピン系薬の静注などで発作を止め、統合失調症の陽性症状はドパミンの過剰な働きが関わります。
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