粉末にされた生薬は、外観だけでは基原となる植物を見分けにくい。粉末生薬が正しい基…
粉末にされた生薬は、外観だけでは基原となる植物を見分けにくい。粉末生薬が正しい基原に由来するものであることを確かめる方法として、最も適切なのはどれか。
- ⑴ 水やエタノールで抽出される成分の総量を測り、その量の多さから基原となる植物を見分ける。エキス含量は品質の評価に用いる試験で、基原の違いを確かめる方法ではありません。
- ⑵ 試料を強熱して残った灰の質量を量り、その値から基原となる植物の種類を見分ける。灰分は土砂などの無機物の混入の程度を見る試験で、基原の植物を見分ける方法ではありません。
- ⑶ 試料を乾燥させたときに減る質量を測り、その割合から基原となる植物の種類を見分ける。乾燥減量は水分などの含量を見る試験で、基原の確認には用いられません。
- ⑷ 水蒸気蒸留で得られる精油の量を測り、その量の多さから基原となる植物を見分ける。精油含量は精油を含む生薬の品質の評価に用いる試験で、基原の確認の方法ではありません。
- ⑸ 顕微鏡で組織の破片やでんぷん粒、結晶などを観察し、その生薬の特徴と照らし合わせる。粉末にしても組織や細胞内容物の形は残るため、鏡検によって基原の確認ができます。
解説
正解は⑸です。生薬を粉末にすると外観の特徴は失われますが、組織の破片や、でんぷん粒、シュウ酸カルシウムの結晶、油滴などの細胞の内容物は形を保っています。日本薬局方の生薬では、粉末の顕微鏡による観察の結果が記載されており、これと照らし合わせることで基原を確かめられます。灰分や乾燥減量、エキス含量、精油含量は、異物の混入や成分の量など、品質を評価するための試験です。
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