飲み込む力が弱くなった82歳の男性に、口腔内崩壊錠が処方された。家族から「舌の下…
飲み込む力が弱くなった82歳の男性に、口腔内崩壊錠が処方された。家族から「舌の下に入れて溶かす薬と同じものか」と質問を受けた。口腔内崩壊錠の説明として、正しいのはどれか。
- ⑴ 口の中で速やかに崩壊させて唾液とともに飲み込む製剤で、薬は主に消化管から吸収される。口腔内崩壊錠は水なしでも飲み込みやすくした製剤で、吸収の場は通常の錠剤と同じく消化管です。
- ⑵ 口の中に長くとどめて少しずつ溶かし、口腔やのどの粘膜に局所的に作用させる製剤である。口の中で長くとどめて局所に作用させるのはトローチ剤の特徴です。
- ⑶ 口の粘膜から直接吸収させる製剤で、肝臓での初回通過効果を受けずに速やかに効く。口の粘膜から吸収させて初回通過効果を避けるのは舌下錠の特徴です。
- ⑷ 口の中で噛み砕いて溶かす製剤で、噛まずに飲み込むと有効成分が放出されない作りになっている。口腔内崩壊錠は噛まなくても唾液で崩壊するように作られています。
- ⑸ 水なしで飲めるように胃で溶けない皮膜で覆い、腸に届いてから溶けるようにした製剤である。胃で溶けない皮膜で覆う製剤は腸溶性製剤で、口の中で崩壊させる製剤とは異なります。
解説
正解は⑴です。口腔内崩壊錠は、口の中で唾液や少量の水によって速やかに崩壊するように作られた錠剤で、飲み込む力が弱い人でも服用しやすい製剤です。崩壊したあとは唾液とともに飲み込み、薬は通常の錠剤と同じく主に消化管から吸収されます。口の粘膜から吸収させて初回通過効果を避ける舌下錠とは目的が異なります。寝たままの姿勢で服用すると誤嚥のおそれがあるため、体を起こして服用するよう伝えます。
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