新しい生活習慣の改善指導が糖尿病の発症を減らすかどうかを確かめるため、参加者を指…
新しい生活習慣の改善指導が糖尿病の発症を減らすかどうかを確かめるため、参加者を指導を受ける群と受けない群に分ける介入研究を計画した。参加者を無作為に2群へ割り付ける主な目的として、正しいのはどれか。
- ⑴ 測定していない因子も含めて両群の背景を偏りなくそろえ、交絡による影響を小さくするため。無作為化により、既知の因子も未知の因子も確率的に両群へ均等に分かれ、交絡が起こりにくくなります。
- ⑵ 両群の参加者の数を同じにそろえて、効果の大きさを求める統計の計算を簡単にするため。無作為化は人数をそろえる手続きではなく、両群の背景の偏りをなくすために行います。
- ⑶ 研究で得られた結果を、研究に参加していない一般の集団にもそのまま当てはめられるようにするため。他の集団に当てはめられるかは対象者の選び方の問題で、群への割付けの方法では決まりません。
- ⑷ 参加者にどちらの群に入ったかを知らせず、思い込みによって効果が上乗せされることを防ぐため。割付けを本人に知らせないのは盲検化の目的で、無作為化そのものの目的とは区別されます。
- ⑸ 研究の途中で指導を受けなくなった人を除き、計画どおりに参加した人に絞って結果を解析するため。割り付けた全員を解析する方法が基本で、途中で離れた人を除くことは無作為化の目的ではありません。
解説
正解は⑴です。介入研究では、群の間で年齢や体質、生活習慣などの背景が違うと、結果の差が介入によるものか背景の違いによるものか区別できません。参加者を無作為に割り付けると、測定した因子だけでなく測定していない因子も確率的に両群へ均等に分かれ、交絡の影響を小さくできます。盲検化や解析の方法、結果を一般化できるかどうかとは別の目的をもつ手続きです。
当サービスが作成したオリジナル問題です。実際の試験問題ではありません。