68歳の男性。突然右半身の麻痺と言葉の出にくさが現れ、救急搬送された。同じ病棟に…
68歳の男性。突然右半身の麻痺と言葉の出にくさが現れ、救急搬送された。同じ病棟には、片頭痛やてんかん、統合失調症の治療中の患者もいる。中枢神経系の疾患の病態と治療について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 脳梗塞では、発症から時間がたっていないなどの条件を満たせば、血栓溶解療法が行われる。発症早期に血栓を溶かすことで、脳の障害を小さくできる可能性があります。
- ⑵ 片頭痛の発作には、トリプタン系の薬が用いられる。セロトニン受容体を刺激して拡張した血管を収縮させ、発作の痛みを抑えます。
- ⑶ てんかんの欠神発作には、カルバマゼピンが第一選択の薬として最も効果が高い。欠神発作にはエトスクシミドやバルプロ酸が用いられ、カルバマゼピンは悪化させることがあります。
- ⑷ くも膜下出血の主な原因は、脳の細い動脈が動脈硬化によって詰まることである。くも膜下出血の主な原因は脳動脈瘤の破裂です。
- ⑸ 統合失調症の陰性症状として、幻覚や妄想が現れることがよく知られている。幻覚や妄想は陽性症状で、陰性症状には意欲の低下や感情の平板化があります。
解説
正解は⑴と⑵です。脳梗塞では、発症からの時間などの条件を満たせば、アルテプラーゼによる血栓溶解療法や血管内治療が行われます。片頭痛の発作にはトリプタン系薬が、予防には他の薬が用いられます。てんかんの治療薬は発作の型によって選び、欠神発作にはエトスクシミドやバルプロ酸を用います。統合失調症の幻覚や妄想は陽性症状です。くも膜下出血は主に脳動脈瘤の破裂によって起こり、突然の激しい頭痛が特徴です。
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