65歳の男性。発作性上室性頻拍の既往があり、ベラパミルを服用している。最近、労作…
65歳の男性。発作性上室性頻拍の既往があり、ベラパミルを服用している。最近、労作性狭心症と診断され、硝酸薬の貼付剤が追加された。この患者の薬についての説明として、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 硝酸薬を使っている間は、ホスホジエステラーゼ5阻害薬を併用すると効果が高まり、より安全になる。両者を併用すると過度の血圧低下を起こすおそれがあり、併用は禁忌です。
- ⑵ ベラパミルは、心臓のβ1受容体を遮断することによって、心拍数と房室伝導を抑える薬である。ベラパミルはカルシウムチャネルを遮断する薬で、β1受容体には作用しません。
- ⑶ 狭心症の発作が起きたときは、貼付剤をもう1枚追加して貼れば、数十秒のうちに発作が治まる。貼付剤は効果の発現が遅く、発作時には舌下錠やスプレーなど速効性の製剤を用います。
- ⑷ ベラパミルは房室結節の伝導を遅らせるため、上室性頻拍の予防に用いられる。房室結節を通る興奮の伝わりを抑え、上室性の頻拍の発作を起こりにくくします。
- ⑸ 硝酸薬の貼付剤を一日中貼り続けると効果が弱まりやすいため、貼らない時間帯を設けることがある。持続的に使うと耐性が生じやすく、休薬時間を設けて効果を保つ工夫をします。
解説
正解は⑷と⑸です。ベラパミルは非ジヒドロピリジン系のカルシウム拮抗薬で、房室結節の伝導を抑えるため上室性の頻拍に用いられます。硝酸薬は血管を拡張して心臓の負担を減らしますが、貼付剤を連続して用いると耐性が生じやすいため、休薬時間を設けることがあります。発作時には舌下錠などの速効性の製剤を使います。硝酸薬とホスホジエステラーゼ5阻害薬の併用は、過度の血圧低下のおそれがあるため禁忌です。
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