肝炎ウイルス、ヘルペスウイルス、麻しんウイルスなどによる感染症の病態と治療につい…
肝炎ウイルス、ヘルペスウイルス、麻しんウイルスなどによる感染症の病態と治療について、正しいのはどれか。2つ選べ。
- ⑴ 単純ヘルペスウイルスによる口唇ヘルペスは、細菌の細胞壁を阻害する抗菌薬の投与で治療する。ウイルスには抗菌薬は効かず、アシクロビルなどの抗ヘルペスウイルス薬を用います。
- ⑵ 麻しんウイルスは主に接触で感染し、空気感染は起こらない。麻しんは空気感染するため、陰圧の個室での管理などの対策が必要です。
- ⑶ B型肝炎ウイルスのキャリアに強い免疫抑制療法を行っても、肝炎が再び活発になることはない。免疫抑制によってウイルスが再活性化し、重い肝炎を起こすことがあるため注意が必要です。
- ⑷ C型慢性肝炎では、直接作用型抗ウイルス薬の内服で、多くの患者でウイルスの排除が得られる。ウイルスの複製に必要なタンパク質を直接阻害する薬の併用で、高い割合でウイルスが排除されます。
- ⑸ 帯状疱疹は、神経節に潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルスが再び活性化して起こる。水痘の後に神経節に潜んだウイルスが、加齢や免疫低下を契機に再活性化します。
解説
正解は⑷と⑸です。C型慢性肝炎は、ウイルスのプロテアーゼやポリメラーゼなどを直接阻害する抗ウイルス薬の内服で、多くの患者でウイルスが排除できるようになりました。帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化で起こり、抗ヘルペスウイルス薬で治療し、ワクチンで予防できます。B型肝炎ウイルスのキャリアでは免疫抑制療法で再活性化が起こることがあります。麻しんは空気感染するため、厳重な感染対策が必要です。
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